セキュリティの要!ファイアウォールとUTMの特徴を徹底比較
セキュリティにあまり詳しくない人でも、ファイアウォールという名称は聞いたことがあるでしょう。現代のセキュリティにおいて、ファイアウォールはなくてはならないものです。また、こちらはあまり馴染みがないかもしれませんが、UTMもファイアウォールの進化系で、セキュリティ上非常に重要な機器です。
本稿では、セキュリティ上非常に重要なふたつの機器、ファイアウォールとUTMについてその概要と特徴、課題について解説していきます。
ファイアウォールの特徴
ファイアウォールは直訳すると「防火の壁」であり、ネットワークの内部と外部を安全に接続するための装置です。この「防火の壁」は、不正アクセスという「火災」から内部ネットワークを防御し、セキュリティを保ちます。ファイアウォールの基本は「フィルタリング」です。フィルタリングとは、通信を内部のネットワークに取り込んでよいかどうかを一定のルールに従って判定し、不正な通信を弾く仕組みです。この機能のおかげで、外部からの不要な通信はすべてファイアウォールによって防御され、内部ネットワークの安全性が確保されます。
ファイアウォールはさらに、アプリケーションレベルでのフィルタリングも可能な製品もあり、通信を偽装して侵入しようとしてもアプリケーションレベルでチェックされて弾くことができる、より堅固な装置です。
一方、ファイアウォールはあくまでも「通信」の良し悪しを判断するだけの機械ですので、それ以外の方法で行われる不正アクセスを防ぐことはできません。たとえば、標的型攻撃によってマルウェアに感染したパソコンから、正規の外部サーバへの通信が行われたとしても、それは通信としては正しいものですので、ファイアウォールでブロックすることはできません。不正なアクセスでも通信が正しければ防げない、これがファイアウォールの限界です。
UTMの特徴
UTMは、Unified Treat Managementの略で、統合脅威管理と訳されます。UTMは、複数の異なるセキュリティ管理機能をひとつのハードウェアに統合することにより、総括的に、より高度なセキュリティ管理を行うための機械です。企業を脅かすセキュリティ脅威は非常に幅広く、ファイアウォールだけでなくIDS/IPSやアンチウイルス、Webフィルタリングなどの技術を総合的に駆使する必要があります。しかし、複数の機能を導入・管理するのは手間もコストもかかるため、それらを集約して運用しやすくしたのがUTMです。
UTMをネットワークのゲートウェイとすることで、より一層のネットワーク脅威管理が期待できます。ただし、UTMには統一的な規格があるわけではなく、各社の製品はその特徴や機能が大きく異なるため、自社の要件に適合するかどうかの判断が難しいことが難点です。また、価格も総じて高額なものが多くなります。
結局、どちらを選べば良いの?
ここまでファイアウォールとUTMの特徴をご紹介してきました。 UTMにはファイアウォールの機能も含まれていることが多いため、UTMを導入しておけば、ファイアウォールの機能もカバーできることが多いです。こういうと、それならUTMだけ導入すれば良いのでは?と思われるかもしれませんが、先に述べたように、UTMは製品によって機能にばらつきがあり、また総じて高額です。ファイアウォールは安価なものがほとんどですので、すべてのファイアウォールをUTMで賄うのは費用面でも現実的ではありません。また、UTMは運用が簡単なわけではなく、それなりの知識が要求されます。
そこでお勧めなのが最先端AIセキュリティ「セキオン」です。セキオンは、AI搭載型の次世代セキュリティツールです。ネットワークを流れる情報やサーバログなどから脅威の兆候を検知し、相関分析して隠れた脅威を可視化します。ネットワーク全体を監視対象とするため、エージェントをインストールすることなく、ネットワーク内のすべてのデバイスをAIが監視します。さらに、一般的には非常に検知が難しいとされる内部不正も、AIが判断して検知することができる優れものです。
UTMも有効なセキュリティ対策だが、より高度なセキュリティならセキオンを
ファイアウォールはネットワークセキュリティの基礎であり、欠かすことができない存在です。またUTMも有効なツールだといえます。しかし、昨今の高度化するセキュリティ攻撃に対応するには課題が多いと言わざるを得ません。セキオンは、AIを搭載した次世代型セキュリティ対策製品で、現在確認されているセキュリティ脅威のリスクを大幅に減らすことができます。最小限のコストでより高いセキュリティの堅牢さを検討されている時には、セキオンを検討されてみてはいかがでしょうか。